ハイアットリージェンシー香港尖沙咀〜リージェンシースイート宿泊記

香港といえばアジアでも屈指の高級ホテルの乱立する地域です。日本にもその名の知られている超高級ホテルチェーンである【ペニンシュラ・マンダリンオリエンタル・シャングリラ】の本拠地はすべて香港にあります。特に「ペニンシュラ香港」は、名実ともに香港のみならず、アジアを代表する超高級ホテルとして君臨。またマンダリンオリエンタルもシャングリラも、フラッグシップをそれぞれバンコクやシンガポールに置きながらも、極めて高い水準のホテルが2件以上同じ地域にあるのは、この地域が超高級ホテルの激戦区であることを表しているといえましょう。

上の香港系御三家以外にも数多くの超高級ホテルが軒を連ねていますが、今回ご紹介する【ハイアットリージェンシー香港尖沙咀】は、ライトなインテリアが印象的な程よいカジュアル感のあるホテルです。また尖沙咀駅や尖東駅に直結するという立地の良さも魅力で、価格帯も比較的利用しやすいものです。

宿泊料がそのまま得られる満足度に直結する傾向が強い香港にあって、このようなミドルクラスのホテルに宿泊するというのはどのようなことなのでしょうか?今回はWorld of Hyattのグローバリスト特典でアップグレードされて、このホテルの「リージェンシースイート」に宿泊しましたので、そのリポートです。

アクセス〜チェックイン

今回の香港滞在は、所用で中国の厦門に高速鉄道で向かうための前泊でした。もしゆっくりと香港に滞在してホテルステイを満喫するのであれば、名だたる超高級ホテルを予約したかもしれませんが、今回はそんなわけで利便性が高くて快適なホテルをと考えてこちらの「ハイアットリージェンシー香港尖沙咀」を選択。

空港からは「機場快線(エアポートエクスプレス)」で「九龍駅」まで20分少々の旅。そこから地上に向かうと、無料のシャトルバスが出ています。もちろん空港からリムジンバスを利用する方法もありますが、こちらの方が手軽かつ早いのではないかと思います。

ハイアットリージェンシー香港尖沙咀に行くバスは「K3」から出ています。さほど待たされることもなく出発。停留所は2つ目(ホリデイインの次)にあり、ビルの地下のようなところに到着します。

地下からエレベーターでロビー階まで上がってくるとこのような雰囲気。奥の左手にあるフロントでチェックインを行います。スタッフの対応は極めてフレンドリーかつ丁寧、また英語もしっかりとした聞き取りやすい発音で安定のハイアットタッチを感じました。

またWorld of Hyattのグローバリスト会員やクラブアクセス付きの客室の宿泊者は、ここから23階にあるクラブラウンジに案内されます。

クラブラウンジはこのように天井が高く開放感があります。またインテリアも高級感に溢れるものということもなく、すっきりと洗練されたものです。カクテルタイム(17:30~19:30)や朝食(6:30~10:30)もこちらで取ることができるようになっています。

クラブラウンジからの景色はまさに香港らしいものです。手前には「ペニンシュラ香港」のタワーウイングが見えて、その向こうにビクトリア湾。さらに香港島の超高層ビル群がその向こうに控えています。

なおこちらのクラブラウンジのスタッフの対応も極めて良いものでした。必要なことはしっかりと案内(これが意外とないホテルも多い)してくれるし、客室の手配(今回は急遽エクストラベッドが必要となりました)も迅速かつ丁寧に対応してくれました。

またクラブラウンジのスタッフも笑顔で気持ちの良い対応をしていました。こうしたサービスの印象によってホテルに対するイメージも変わってくるものですが、こちらのホテルではそういう意味では、まさに満点の対応であったと思います。

リージェンシースイート

次に客室をみてまいりましょう。今回はWorld of Hyattのグローバリスト特典でスタンダードスイートである「リージェンシースイート(Regency Suite)」にアップグレードされました。なお通常の客室もちらっと見せてもらうことができましたが、客室の大きさは標準的ですが、モダンでとても好ましいインテリアでした。

リージェンシースイートはフロアの最も奥にあるコーナールームタイプの客室です。エントランスのドアを開くと、香港の象徴のひとつである「スターフェリー」の写真。インテリアコードはこちらのページでもご紹介している「グランドハイアット東京」の客室に似ています。

向かって左側がバスルーム、右側がリビングルームになっており、この壁の向こう側にベッドルームがあります。部屋全体に回遊性を持たせているユニークな客室といえましょう。

こちらがリビングルーム。やや奥まったところにあり、インテリアの色合いと合わさって落ち着いた雰囲気です。手前側には大型のテレビや茶器。そしておなじみのネスプレッソなどが置いてあります。

リビングルームの奥側にあるベッドルームです。こちらにも可動式のテレビが置いてあり、手前側には大型のデスクが置かれています。やや曲線を描く窓からは香港のビル群のパノラマが望めるようになっています。

ベッドはハイアットらしい低反発型…と思いきや、予想以上にふかふかしているものでした。高層階ということも手伝ってどこか浮遊感がありましたが、とても快適な寝心地でした。

ビクトリア湾を眺めるバスルームです

続いてバスルームもみてまいりましょう。

円形のバスタブがとてもおしゃれな雰囲気です。昼の間はウッドブラインドを下げてありますが、もちろんこれは開けることができます。またベイシンもダブルシンクではありませんが、広い鏡に十分なスペースが確保されてありとても使いやすいものです。

ウッドブラインドを上げるとこのようにビューバスにすることができます。

この写真を撮ったときには霞んでしまっていて見えにくくなっていますが、ビクトリア湾と香港島の高層ビル群が見えるようになっています。まさしく香港の賑わいを象徴するような景色を眺めながら優雅なバスタイムを過ごすことができるようになっている点は高く評価できます。

独立型のシャワールームが設置されています。ハンドシャワーとレインシャワーがあり、水圧も申し分のないものです。

また手前側には独立式のトイレもあります。残念ながらウォシュレットは装備されていませんが、清潔感やスペースの広さは十分なものでした。

バスアメニティは「Portico」というブランドのもの。日本のホテルではあまり見かけないものですが、香りはどことなく覚えのあるヴァーベナの香り。爽やかさと甘さのバランスが取れたものですが、これといった個性の強さはありません。洗い上がりの感覚も可もなく不可もなくといったところでしょうか。

無料のミネラルウォーターもしっかり用意されていました。

ただ手前側のタオルの質感がかなりへたってきているような印象がありました。全体的に非常にレベルの高いホテルだと思いましたが、それだけにこのフェイスタオルはやや残念です。

カクテルタイム+ナイトタイム

普段私はカクテルタイムをあまり利用しないのですが、今回は合流するメンバーとの待ち合わせまで少し時間があったので、リージェンシーラウンジのカクテルタイムを覗いてきました。

ざっと見渡してみるとさほど混雑していません。ホテルによっては、カクテルタイムになると激しく混雑していて席を探すのも大変というような状態になっているところもありますが、今回は朝も夜も比較的ゆとりがありました。

フードメニューはまずまず充実しています。日本では見かけないような、フェイクチキン(大豆でできたヴィーガン向けチキン)やウリの野菜炒めなども用意されていました。また私はお酒を飲まないのですが、こちらのグアバジュースはとても美味しく頂くことができました。

部屋に戻ってベッドルームからの夜景です。

手前の大型のデスクで少し作業をしてから休むことにしましたが、とにかく香港らしい、ギラギラした夜景を眺めることができるのはとても愉しいものでした。ビルを利用したイルミネーションなども行われていて華やかです。この雰囲気から東京に戻ると、夜がとても静かに感じられます。

全体的な印象

以上、ハイアットリージェンシー香港尖沙咀のリージェンシースイートの宿泊記でした。なお今回は利用しませんでしたが、24時間開いているフィットネスや屋外のプールも備わっており、高級ホテルに求められる必要最小限の要件は満たしているといえそうです。しかし残念ながらスパ施設はありません。レストランは広東料理とイタリア料理があり、こちらも高級ホテルとしては必要最小限だと思います。

ハイアットリージェンシー香港尖沙咀の魅力は、スタッフのホスピタリティの高さと利便性の高さにあると思います。香港の2大中心地のひとつである「九龍」の中心に位置していることで、地下鉄やバスを利用した市内各地へのアクセスは非常に良いと思います。ホテルは地下鉄駅に隣接するビルの中にあり、雨でも濡れずに移動することができます。また徒歩圏内に大規模なショッピングエリアやフェリーポートもあります。

ホテルステイを満喫するという観点から私はこのホテルを選ぶことはないと思います。しかしホテル自体よりも香港を歩き回って観光したい方や、ビジネス利用などさほど長い滞在ではない場合には強くお勧めしたいホテルです。インテリアコードも洗練されているし、スタッフのきめ細やかな対応は超高級ホテルにも引けを取らないと思います。

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