2023年のホテルステイを振り返る

今年も年末ですね。なんだか慌ただしい一年でした。去年の暮れに「多忙のせいで」という言葉を何度も使いそうになる気がする、というようなことを書いていた気がしますが、案の定、そうなりました。実際にこのブログの記事も相変わらず少なくて、気まぐれに、感動したホテルや書きたくなった思い出を忘れずに記録しておきたいというときに投稿するような状態が続いています。当然のことながら、読者の数も日を追うごとに減っている […]

2023年12月6日 ホテル虎ノ門ヒルズ宿泊記

個人的に今年2023年に開業するホテルのなかで最も楽しみにしていたところといっても過言ではありません。そう、虎ノ門ヒルズ・ステーションタワー内に開業するハイアットのアンバウンドコレクション…その名もじつにストレートなホテル虎ノ門ヒルズ。 すでに虎ノ門ヒルズには2014年の6月に同じハイアット系列のアンダーズ東京が開業しています。驚くなかれもうすぐ10年。はじめてアンダーズ東京に足を踏み入れたとき、 […]

2023年秋のホテルステイを振り返る〜印象的なホテルステイを綴る

慌ただしい毎日に忙殺され、もともとの怠惰な性格も災いし、相変わらずの遅筆。「鮮度」や「正確性」が重要となる情報提供ではなくて、このブログに私なりの意義は見つけるならば、自分の生きてきた記録。そしてそれがたまたまホテルであるところに、同好の皆様との交流が見つけ出せたら幸い、とそんなところでしょうか。どのみち更新頻度は驚くほど低いのだから、もういいやと開き直って、思いついたときに筆を取るくらいのスタン […]

夜間飛行の見聞録5周年特集〜その歩みを振り返る

まるで旅するように生きてきた5年間でした。なぜでしょう。5年前の10月21日。私の誕生日。その日のことを思い出すと、なんだかたまらなくなつかしい気持ちがします。 5年前の今日この「夜間飛行の見聞録」も誕生しました。じつはこのブログよりも前に「はてなブログ」に投稿していた時代もあるのですが、その時代を知っている方はもはやかなりレアでしょう。過去のことをふりかえるとき、私はいつも、光陰矢の如し、という […]

2023年9月オーベルジュ・ドゥ・オオイシ宿泊記

高松に泊まることになった。思いがけず機会を得た初めての香川県の滞在。せっかくだから瀬戸内海を感じられるような場所に泊まりたいと思っていたのでした。 直島とか豊島とか、小豆島とか、世界の観光客にも大変人気の高い芸術の島にもホテルはあります。でも、人気や知名度の高いところをなるべく避けたい天邪鬼の私はもう少し違う場所を求めていたのでした。そして目に入ってきた屋島のオーベルジュ。屋島といえば源平合戦か太 […]

2023年、夏…ホテルステイのレビュー。

ひとりひとりとの出会いが特別なのと同じくらい、ひとつひとつのホテルとの出会いは特別だ。だからこそなるべくその空気感を伝えられるように写真と言葉を紡ぎたい。最近の私のそうした思いの宛先はTwitterが中心となってきました。そのTwitterがXになったとき、単に青い鳥を喪失したのみならず、なにかプラットフォームが変わることで途切れてしまう交流があることに不安や寂しさを感じ、なんだかひとりでどんより […]

鉄骨と1950年代の匂いと…ザ・タワーホテル名古屋宿泊記2023

古い建物にはその時代の「匂い」があるものですよ。どんなにそっくりそのままのものをいま作ったとしてそれだけは再現できないでしょう… それはオーセンティックと言われたりするものかもしれません。しばしば大正ロマンや昭和レトロを再現した場所がつくられることがあります。そういう古き良き時代に対する愛着自体はとても素敵なことだと思うのですが、でもなにかものたりなさを感じてしまうときもあります。 ここで「匂い」 […]

NIPPONIA HOTELS初心者として…新しい体験に開かれたふたつの宿の宿泊記

ここ2ヶ月ほどのあいだに私に直接お会いした方はおおよそ、私が口々に「古民家が良い、日本的な景色が良い、古い建物のあたたかさが…」云々と矢継ぎ早に言葉を並べる様子を興味半分、呆れ半分にあたたかく聞いてくださったに違いないでしょう。自覚はあるのです。コロナ禍によって遮られた人流の再開という大きな動向は、私の生活に少なからぬ影響を与えており、海外に行く仕事も再開するようになりました。私は自分自身が国際的 […]

2023年春、ミヤコホテルをめぐる旅〜ウェスティン都ホテル京都と大阪マリオット都ホテル宿泊記

東山三十六峰のひとつに数えられる華頂山は、別名花鳥山ともいい、古くは桓武天皇が平安京の造営のために将軍塚を築いた故事が伝わる「みやこ」としての京都のはじまりの場所と言えるでしょう。そんな由緒正しい土地に19世紀の終わり頃に保養地が築かれ、世紀末の1900年に現在まで続く京都を代表するホテルが誕生します。都ホテル…東京の帝国ホテルと並び迎賓館の役割を担う日本を代表する名門ホテルです。100年を超える […]

短い宿泊記〜2023年3月、春の東海道を旅する。

春は出逢いと別れの季節である。そんな言葉がここのところ私の心のうちをめぐっています。なにかにつけてそれが意識の上に浮かんできては口をついて出てくるような気がします。実際に色々な別れがありました。そしてそのぶん新しい出逢いに対する期待や喜びもあります。 ここのところ様々な用事で東海道を往来する機会が多かったのですが、これまでにもこのブログに書いてきたホテルばかりに泊まっているのであえて個別の宿泊記に […]