キンプトン新宿東京宿泊記・人にもペットにフレンドリーな高級ホテルで過ごす快適な日

  • 2020年10月8日
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フレンドリーとラグジュアリーは両立する…昨今のライフスタイルホテルの成功がそれを物語っているように思います。2020年の秋口に開業したIHG系の「キンプトン新宿東京」は、最近オープンした高級路線のライフスタイルホテルの中でも、ひときわ、そのフレンドリーさが際立っていたように思います。

新宿の甲州街道沿いにさりげない存在感をもって登場したこの新しいホテル。我々は一般向けの開業日である2020年10月2日にさっそく滞在する機会を得ました。今回はそのときの様子についてリポートしてまいりましょう。

午前中に用事を済ませて、昼過ぎにパートナーを車でピックアップしてからホテルへ。正規のチェックイン時刻は15時でしたが、やや早めに新宿西口に到着しました。最初は甲州街道沿いから駐車場に入れると思っていたのですが、こちらからは無理で、都庁などが佇む高層ビル街からぐるりと回って、高速道路の側道のところにある小さな入り口からホテルのエントランスに車を横付けしました。

チェックイン

黒いユニフォームを着た金髪で軽いノリ(それがけっこう心地よい)のスタッフのエスコートが、荷物を預かってくれて、そのまま機械式の駐車場に入庫します。バレーサービスはありませんが、それほど問題はありません。

白木の床に黒いクロスの扉、そして反射板をたくさん貼り合わせたような照明があり、どちらかというとカジュアルな雰囲気の漂うロビーに出ます。しかしそうかといって、決して高級感がないわけではなく、瀟洒な空間には違いありません。ちょうどおなじIHG系の横浜の「インターコンチネンタル Pier8」などにも共通する軽やかでおしゃれなホテルという第一印象です。

スタッフも多国籍。そのためときどき英語しか通じない場所もありました。パートナーと私は、もうそういうものだよね、と確かめ合っていました。

エントランスからみて、右手には簡易的なフロントとエレベーターホールがあり、左手にはザ・ジョーンズカフェ&バーがあります。ニューヨークスタイルをイメージした明るい雰囲気のカフェ・バーで、コーヒーやラテ、あるいは簡単な食事もできるようになっています。ホテルの宿泊客のチェックインもここの席で行いました。

開業初日のためにまだ不慣れな感じもあるものの、手際良く、そして笑顔全開のにこやかなスタッフが手続きを進めてくれました。

暖かな陽射しのカフェの居心地がとても良かったので、我々はチェックインを済ませたあとも、しばらくここでゆっくりすることにしました。季節のフルーツタルトにふわりとした香りのバタークリームラテ。私はミントが爽やかな抹茶クリームのスムージーを頂くことにしました。

開業日のためか、テレビ撮影らしい団体の姿も見えて、にわかに賑やかになってきたところで、我々は部屋に向かうことにしました。

エグゼクティブキングルーム

甲州の山々を抽象化したというアートが描かれたエレベーターに乗って、今回の客室のある13階まで向かいます。アップテンポな音楽が流れているのはいかにもこのホテルらしいところのひとつですね。

今回の客室は「エグゼクティブキング」という部屋。サイズは35平米前後と広くはありませんが、開放的なフルハイトウインドウと効率的な家具の配置のおかげで圧迫感はありません。もしひとりで滞在するのであれば、これくらいの広さは抜群に落ち着くだろうし、カップルで滞在しても心地よく過ごせるサイズ感なのではないかと思いました。

全体のインテリアコードも白が目立つ明るい雰囲気。窓の向こうに見えているパークハイアットもニューヨーク的なニュアンスを強く持つホテルですが、それとは対照的な洗練がここにはあります。ベッドの硬さも非常にバランス感覚に優れるものです。

バスルームとトイレはそれぞれ独立式となっていて、横長のこの部屋をうまく活用した配置になっていました。バスアメニティはAtelier Bloemという私は他ではみたことがない(はず)のものでしたが、ボタニカルな優しい香りが嬉しいアイテムだと思いました。ミニボトルではないのが、合理的ですが、やや寂しい気もしました。

テーブルの上にはコンプリメンタリーの小菓子と富士ミネラルウォーター。メタルのボウルもとてもかわいらしく、テーブルサイドに置かれているアートブックと合わせて、軽やかでおしゃれなこのホテルの印象をさらに強めることに寄与していました。

フレンドリーなホテル・キンプトン新宿東京を満喫する

夕方くらいになったらソーシャルアワーというカクテルタイムが設けられていて、さっそく2階にあるレストラン「ブラッスリー・ディストリクト」へ向かいます。この日の夜にもレストラン側に予約を入れていましたが、少し早めにラウンジ席でこの空気感を楽しもうと早めに降りて来たのでした。

バーテンダーはニューヨーク出身の女性で、フルーツを使ったサングリアを用意してくれました。それに合わせてパテ・ド・カンパーニュや小さなフィッシィバーガーを。スタッフはみな一様に気さくな人たちで、言葉の壁も超えて(英語で話しかけられることもたびたび)、話しかけてきてくれました。嫌味な感じもなく、非常にフランクでフレンドリー。

またフレンドリーという点についていえば、ここディストリクトも1階のカフェ・ジョーンズも、ペットを連れてきても問題ないところも特筆すべき点でしょう。実際に、小型犬を膝に抱えた人を何人か見かけました。テラスとかならともかく、ラグジュアリーホテルで室内でもペットOKというのはかなり珍しいと思います。とにかく自由な雰囲気。それはこのホテルが新宿に実現することを目指したロウアーマンハッタンの喧騒に近しいものがあるのでしょうか。

この気楽な雰囲気のなかで、パートナーと最近の心模様などについてあれこれ話しているうちに、会話は次第に冗談も飛ばし合うような明るいムードになってきました。

客室に戻ったら、シャワーを浴びて、かわいらしい浴衣を身に纏って休みます。心も体もなぜか軽やか。新宿の夜は東京の中でもひときわ明るいことを我々はよく知っていますが、このホテルは落ち着いた雰囲気のなかにそれを伝えています。

今日は少し遅くに目が覚めました。秋の風が心地よく冷たいテラス席に座ってみると、取り囲んでいる緑の向こうに高層ビルの堅牢さと高速道路を行き交う騒音が聞こえました。鬱陶しさを覚えるかもしれませんが、このホテルの雰囲気には、それさえもひとつの時間として取り込む自由さがあります。

アサイーボールやアボカドトースト…セットメニューの朝食は、ホテルの朝の定番と言えるような内容に少しだけひねりが加えられたもので、先端をいくライフスタイルホテルらしさを感じさせました。開業直後の説明不足な面をやや見受けられましたが、頻繁に声をかけてくるスタッフの明るさが、朝の気怠いムードを散らしていくような気がしました。

食事を済ませてから部屋で少しゆっくり過ごしたら、近くにある新宿中央公園を散歩します。別に何か目的があったわけではないけれど、秋空の爽やかさの下で遊びまわる子どもたちや、芝生に横になるおとなたちを眺める土曜日の昼下がりは、気持ちの良いものでした。パートナーと一緒におしゃれな食器などを近くのセレクトショップで買ったりして、ホテルに戻る頃にはすでに午後を過ぎていました。そろそろチェックアウトの時間。

新しく開業したホテルが迎える初めての週末ということで、昨日よりもここを訪れるゲストの数は増えているようでした。期待を込めて向かったキンプトン新宿東京。異次元のラグジュアリーを求めるというよりは、日常の延長線上にある別世界…そんなホテルのような気がしました。自由と気楽さを持ち合わせながら、非日常的で快適な時間を過ごすことができる。また再訪したい場所がひとつ増えました。

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