ハイアットリージェンシー厦門五縁湾宿泊記(1)〜ベイビューキング

経済発展著しい中国の都市部(と一部のリゾート地)には、外資系のホテルが続々とオープンしていますが、それはハイアットも同じです。

とりわけ宿泊回数でハイアット修行をしている方にとっては、中国は世界でも魅力的な場所のひとつと言えるかもしれません。以前にこちらのページでもご紹介したように中国のハイアットは宿泊レートが割安でありながら、質の高い客室やサービスに出会うこともできる。そして日本からも比較的近いこともあって、(他の海外の地域よりは)気軽に訪れることができる場所が多いと言った特徴があります。

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今回ご紹介する福建省・厦門にあるハイアットリージェンシー厦門五縁湾(Hyatt Regency Xiamen Wuyuanwan)もそうしたなかのひとつです。

訪問の前は中国全般の悪い噂(信じがたい掃除の仕方など含む)を聞いていたために、正直なところ、心配な面もあったのですが、実際に宿泊してみると想像以上に快適なものでした。今回は客室を中心にご紹介してまいりましょう。

チェックイン

今回の宿泊に先立って、メールでグローバリストの特典などについて連絡がありました。こうした情報を事前に知ることができると安心感もあってなかなか好感が持てますね。

なお客室のアップグレードや16時までのレイトチェックアウトに加えて、クラブラウンジの利用(10時〜22時30分)の案内がありました。ここで注目すべきはクラブラウンジの営業時間がたいていのハイアットだと朝の6時台から開いている場合が多いのですが、こちらはやや遅い午前10時からラウンジがオープンします。

朝食はリージェンシークラブではなくて、ホテル1階にある【マーケットカフェ】で取ることができます。このときの様子はまた次の記事でご紹介したいと思います。

夜にホテルに到着。ベルデスクのスタッフの方はハイアットにしてはやや淡々とした感じでしたが、丁寧に荷物も持ってくれてチェックインカウンターまで案内してくれました。

チェックインのときに眺望の良い部屋にアップグレードされました。スタンダードスイートではありませんが、今回の宿泊はさほどホテルステイを満喫するような性質のものではないため、十分すぎるものです。また片言の日本語を話せるマネージャーの方が挨拶に来てくれて、そのまま客室まで案内してくれました。

なおロビーには大きな石のモニュメントが置かれていますが、ここ福建省は篆刻用の石でも有名なようです。モダンチャイニーズなインテリアによく調和していて個人的にかなり好きな雰囲気でした。

ベイビューキングルーム

さっそく客室をみてまいりましょう。

客室のドアを開くと、落ち着いたフローリングと白い壁の雰囲気がとても落ち着き、またビタミンカラーのクッションやカーペットが明るい気分にさせてくれるインテリアコード。

ランタン風の照明器具やモダンな水墨画などが中国らしさを演出していて、コンパクトな部屋ながらもなかなか好ましい雰囲気だと思います。

テレビの画面も大きく見やすい。そして丸いテーブルや椅子も使い勝手の良いものです。このあたりは取り立てて質感が高いという訳ではありませんが、シンプルかつ洗練されたハイアットらしいものだと思います。

このようなシンプルモダンのインテリアはハイアット系列のホテルが得意とするところだと思います。

しばらくすると客室係がウェルカムフルーツを持ってきてくれます。バナナやりんごなどに加えて、南洋のフルーツも置かれているのが嬉しいところです。

今回のベッドタイプはツイン。しかしこのツインベッドがかなり優れものでした。私はしばしばホテルのベッドで読書をすることがあるのですが、こちらはややベッドボードが柔らかく、やや傾いており、リラックスすることができます。

なおベッド自体の硬さはハイアットらしい低反発系でした。奥にバスルームも見えていますが、こちらはウッドブラインドで仕切ることができます。

窓側のソファーにはこのように中国茶のセットが置かれています。厦門のある福建省は広く知られた中国茶の名所であり、お茶の問屋街があるほどです。

問屋街を歩いていると、ふわりとみずみずしく上品な緑茶の香りや、ややスモーキーで荒々しい黒茶の香りなどがそこかしこから漂ってきて、とても楽しいところです。

客室に置いてある茶器はそうしたお茶のまちである厦門の象徴といえるかもしれません。

ベッドサイドにはJBLのBluetoothスピーカーが置かれています。また無料の提供品リストや貸出品がまとめられたものが置かれています。個人的には初めて行くホテルにこのリストがあると、ひとめでなにがあるのかがわかって良いと思います。

バスルームもみてみましょう

客室の入り口側にバスルームがあります。

独立式のバスルームではありませんが、広さも十分あって開放的です。置いてあるアメニティはハイアットリージェンシーらしく標準的ではありますが不足は特にありません。

なお手前側には独立式のシャワーブース(やや水圧が弱いけれど)があります。

アメニティはこのように箱の中にすっきりと収納されています。奥にちらっと見えているのは中国のローカルミネラルウォーター「農夫山泉」です。
またバスアメニティはPorticoのもの。このあたりは香港のハイアットリージェンシーと同じですね。
なおバスブラシやバスソープにバスソルトまで用意されており、このあたりは必要なものはしっかり押さえているといえましょう。
トイレも独立式。ただしウォシュレットではありません。中国でも大都市部のハイアットにはウォシュレットが導入されているケースもあるのですが、こちらはまだのようです。

客室から厦門の夜景を眺めながら…

今回の客室は最上階の部屋でした。部屋から見えるのは再開発されている五縁湾周辺のスカイライン。

やや霞んでみえるのは、空気が悪いためではなく、雨が降っていたからです。しかしライトアップされた橋やビルの屋上などとても賑やかな景色です。

フロント係も客室係もやや淡々としているものの、想像以上に丁寧な対応をしてくれていてとても好感が持てました。また客室でひと休みをしたあとに、このホテルで夕食を取ることになったのですが、こちらのスタッフの対応がとにかくフレンドリーかつホスピタリティ溢れるものでこちらも大変好ましいものでした。

この部屋から落ち着いて夜景を眺めているころにはすっかり当初の心配な面は払拭されていました。これで価格帯も日本のホテルとは比べ物にならないほど安いので、新しく魅力的なホテルステイの場所としての中国を「発見」したような気分になりました。

このホテルの「食」に関するリポートはまた次の機会にしてまいりたいと思います。

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