2024年セントレジスニューヨーク宿泊記
人類初の大西洋横断飛行を完遂したチャールズ・リンドバーグがニューヨークを飛び立ったのは1927年のこと。それから100年までわずかに満たない2024年に私はこの世界の首都といえる大都会にシカゴからのフライトを終えて降り立ちました。すっかり大衆化された飛行機。米国を代表するキャリアの運用するブラジル製のエンブラエル機のファーストクラスで、CAからたくさんすすめてもらったスナック菓子を頬張りながら。J […]
人類初の大西洋横断飛行を完遂したチャールズ・リンドバーグがニューヨークを飛び立ったのは1927年のこと。それから100年までわずかに満たない2024年に私はこの世界の首都といえる大都会にシカゴからのフライトを終えて降り立ちました。すっかり大衆化された飛行機。米国を代表するキャリアの運用するブラジル製のエンブラエル機のファーストクラスで、CAからたくさんすすめてもらったスナック菓子を頬張りながら。J […]
今年も年末ですね。なんだか慌ただしい一年でした。去年の暮れに「多忙のせいで」という言葉を何度も使いそうになる気がする、というようなことを書いていた気がしますが、案の定、そうなりました。実際にこのブログの記事も相変わらず少なくて、気まぐれに、感動したホテルや書きたくなった思い出を忘れずに記録しておきたいというときに投稿するような状態が続いています。当然のことながら、読者の数も日を追うごとに減っている […]
慌ただしい毎日に忙殺され、もともとの怠惰な性格も災いし、相変わらずの遅筆。「鮮度」や「正確性」が重要となる情報提供ではなくて、このブログに私なりの意義は見つけるならば、自分の生きてきた記録。そしてそれがたまたまホテルであるところに、同好の皆様との交流が見つけ出せたら幸い、とそんなところでしょうか。どのみち更新頻度は驚くほど低いのだから、もういいやと開き直って、思いついたときに筆を取るくらいのスタン […]
ひとりひとりとの出会いが特別なのと同じくらい、ひとつひとつのホテルとの出会いは特別だ。だからこそなるべくその空気感を伝えられるように写真と言葉を紡ぎたい。最近の私のそうした思いの宛先はTwitterが中心となってきました。そのTwitterがXになったとき、単に青い鳥を喪失したのみならず、なにかプラットフォームが変わることで途切れてしまう交流があることに不安や寂しさを感じ、なんだかひとりでどんより […]
東山三十六峰のひとつに数えられる華頂山は、別名花鳥山ともいい、古くは桓武天皇が平安京の造営のために将軍塚を築いた故事が伝わる「みやこ」としての京都のはじまりの場所と言えるでしょう。そんな由緒正しい土地に19世紀の終わり頃に保養地が築かれ、世紀末の1900年に現在まで続く京都を代表するホテルが誕生します。都ホテル…東京の帝国ホテルと並び迎賓館の役割を担う日本を代表する名門ホテルです。100年を超える […]
春は出逢いと別れの季節である。そんな言葉がここのところ私の心のうちをめぐっています。なにかにつけてそれが意識の上に浮かんできては口をついて出てくるような気がします。実際に色々な別れがありました。そしてそのぶん新しい出逢いに対する期待や喜びもあります。 ここのところ様々な用事で東海道を往来する機会が多かったのですが、これまでにもこのブログに書いてきたホテルばかりに泊まっているのであえて個別の宿泊記に […]
年明けのムードもすっかり忘れつつある2月のはじめ。私は再びこの街を訪れました。去年の年末に急用のためにソウルに行くことになって、久しぶりにその手軽さを思い出して、すかさずまたホテルを予約してしまったのでした。日本から最も近い海外の大都市。その距離的な近さもさることながら、魅力的なホテルが数多くあることも、この地を何度も訪ねる理由として十分すぎるほどです。今回はもともとソウルにある個性的なハイアット […]
なにも予定のないクリスマスの翌日に降り立った仁川空港には乾いた寒さが漂っていました。思いがけず年末のソウルに1泊滞在することになり、あてどなく乗りこんだ満席の飛行機。ボーディングブリッジを降りる人々は着込んでいて、久々に訪れた冬の隣国のこの冷気を瞬間的に思い出させました。数年前に来たときとは色々な意味で状況が変わっている。果たしてそれが自分にとってどんな意味を持つのだろうか。そんなことをぼんやり思 […]
次に新しい水着を買うのは、私の大好きなハワイに行くときね…彼女が冗談めかしてそんな会話をしたのはもうずいぶん前のことです。パートナーと出会った頃のことかもしれません。お互いに海外旅行が好きなのにこれまで一度も日本から離れた場所に旅をしたことがない。それほどまでに刻一刻と変化する不安定な社会情勢だったのです。2100年から歴史を振り返ったときにこの時期がどのような意味を持つのか、いまを生きる私たちに […]
春になるとどういうわけか瀬戸内海の景色を眺めにいきたくなります。しかしそれを実現できるかどうかは別でした。東京に住んでいる私にとって、物理的には近くても、気軽に旅をするには遠い場所。それゆえに九州や北海道以上に行く機会のない場所でした。 ぼんやりと数年前に広島を訪ねたときのことを思い出していました。少し切ない美しさを感じる夕凪の風があの日の街に吹き抜けていました。東京では味わうことのできないあの心 […]