ホテルマイステイズプレミア成田〜格安スイートルームで前泊

およそ前泊といえば、翌朝の飛行機が早いので仕方なく…だから最低限の設備で十分、という方も多いことと思います。私も基本的にはまったく同感です。

しかしもし同一レベルのホテルの相場価格で、より快適な睡眠やバスタイムなどを楽しめるスイートルームに泊まれるとしたら、それを選ばない手はないでしょう。

先日台湾に行ってきたのですが、成田からの飛行機の時間が比較的早かったので前泊をすることになりました。そこで一休.com経由で調べたところ、まさにこうした条件を見つけることができたので今回はそのあたりの話をしていきます。

どうして格安スイートに泊まることになったのか

成田空港周辺にはいくつもの前泊向けのホテルが点在しています。開業から30~40年くらいの規模の大きめなホテルが多いのですが、概ねどこもリニューアルがされている印象があります。なお成田駅周辺まで行くとより割安なビジネスホテルなどもありますが、今回はそのあたりを除いて考えてみます。

ひとまず一休をみていて候補として考えたのが…

ホテル日航成田(スーペリア・ダブル35㎡で¥18,500)

→リニューアルされていて雰囲気も良好。24H営業のローソンもある。ダブル・マイルでJGC修行の一助にもなる。

ヒルトン成田(ヒルトンルーム25㎡で¥18,500)

→個人的には成田空港のエリアで最も洗練されていると思う。しかし部屋の規模の割にはちょっと割高感が強い?

ANAクラウンプラザホテル成田(スーペリアキング29㎡で¥17,850)

→独自の「スリーピングアドバンテージ」というのは気になる。ただ寝るだけならここも快適そう…

以上の3つくらいで、今回宿泊するホテルマイステイズプレミアは、正直なところ候補としては上がってきませんでした。オフィシャルのページも不親切で客室や施設の案内が不十分だったので(上の3つはオフィシャルページも充実しています)。

そうすると平均で¥18,300くらいかと考えていたのですが、よく一休のサイトをみていると次のような情報が…

ホテルマイステイズプレミア成田:プレミアスイート69.6㎡で¥22,700

スイートルームを考えるとかなり安い…しかしこれだけであれば、「ただ寝るだけ」の最低限の用にはちょっと割高だったので選択肢には上がってこなかったことと思います。しかし一休.comのポイントの還元率が12%と高かったので、プラス¥1,000くらいでスイートに泊まれることに気づきました。

こうした価格の安さに加え、個人的なもうひとつの決め手はバスルームです。

成田のホテルはどこもバスルームの設備が旧式でやや貧弱なのですが、スイートルームであればより良い設備が用意されているのではないかと考えたわけです(そしてこの予想は的中しました)

ホテルの評価と情報

成田空港周辺のホテルとしては問題ないレベルの設備だと思います。似たような条件のホテルもあり、ヒルトン成田や日航ホテル成田のようなライバルも多いのでそのあたりとの競合になるかと思います。なお客室グレードが同じで料金もたいして変わらないのであれば、私はヒルトン成田を選んでしまいます。

ホスピテリティの水準も特に問題なく親切な応対をしてもらえます。ただし高級ホテルのような慇懃な接客や細かい要望への対応は望めないかと思います。

レストラン

ホテルマイステイズプレミア成田のレストランとバーは次のようになっています。

  • ガーデニア:ブッフェレストラン
  • あづま:日本料理
  • 蓬莱:中華料理
  • ペガサス:メインバー

レストランの数と内容ともに必要十分といえましょう。成田空港周辺のホテルの平均レベルと比べてもまったく遜色ありません。

施設の充実度

設備自体は標準的ですが、フィットネスセンターやプールがあります。24時間営業のコンビニエンスストアも併設されており便利です。

もっともホテル周囲にはほとんどなにもなく、もっとしっかりとした買い物をしようとすれば成田の市街地まで行く必要があります。自家用車利用であればともかくとして、鉄道やバス利用などの場合はちょっと不便を感じるかもしれません。

アクセスのよさ

飛行機&鉄道

最寄の鉄道駅は【JR成田駅】か【京成成田駅】です。こちらからは1時間に1本シャトルバスが運行されています。

また成田空港からもシャトルバスが運行されています。こちらも1時間に1本の割合ですが、7〜9時のあいだと16〜21時のあいだは30分間隔で運行されています。

自家用車

駐車場が併設されています。宿泊者は1泊あたり¥500で利用できます。

駐車可能台数には余裕がありますが、バレーパーキングなどのサービスは特にありません。

客室編

ホテルマイステイズといえば、基本的には低廉なビジネスホテルというイメージがありますが、ここはレストランも複数入り、フィットネスなども完備されており、少し毛色が違います。私のパートナーも同じような感想を抱いたようです。

ここはもともと成田エクセルホテル東急だったところをリブランドしてオープンさせたものです。そのときにマイステイズ系列となるホテルマイステイズプレミア成田(HOTEL MYSTAYS PREMIER Narita)となりました。建物自体はすでに築35年を経過していて、やや古めかしいものです。とはいえ綺麗にリニューアルが施されており、そうした古さはうまくカバーされていると思います。

リビングルーム&ベッドルーム

ロビーから成田空港の滑走路が見えるエレベータに乗り、客室に向かいます。

玄関を開けると右手にトイレ(バスルームにもうひとつあります)、左手に大きめのクローゼットがあります。扉を開けるとリビングルームです。

なおこの部屋に限りませんが、天井は(特に近年の外資系のホテルなどに比べると)かなり低く感じると思います。

クローゼットを開けてみます。

スリッパは使い捨てのものと消毒された合皮のものが用意されています。消臭スプレーやズボンプレッサーなどもあり及第点の設備といえましょう。

こちらがリビングルーム。

壁の木目はちょっとレトロな感じがしますが、大型のテレビとどっしりとしたソファーが据えられており堂々としたものです。空気清浄機も置かれています。

壁側にはBOSEのスピーカーも用意されています。

リビングでゆっくりくつろぐには十分な設備がそろっているといえましょう。

BOSEのスピーカーの右側はこのようになっています。

無料のミネラルウォーターが2本とケトル、コーヒーや紅茶のティーバッグが用意されています。浄水器のシンク(おそらく給水用だと思います)があるのは少し珍しいかもしれません。

ソファーなどがあるところの手前にはビジネスデスクがあります。質感はそれほどではないものの十分な広さが確保されており、チェアの座り心地も良好です。

リビングルームを奥に進むとベッドルームです。

いわゆるキングサイズとなっていて申し分のない広さです。パジャマも用意されており、ベッドの向かい側にはテレビがあります。おそらく成田空港エリアで最上の眠りが約束されることでしょう。広さもそうなのですが、リビングと隔てられて客室の奥の方に寝るための空間が位置しているというのはやはり落ち着く度合いが違うように思います。

バスルーム

ベッドルームの右手にベイシンとバスルームがあります。

実質的なダブルシンクになっていて使い勝手は良いと思います。

フェイスタオル・ハンドタオル・バスタオルの3点セットとバスローブ。特筆すべきクオリティのものではないもののデンタルキットやコットンキット、基礎化粧品などの用意もあります。また玄関付近とは別にここにもトイレがあります。

ベイシンエリアの左側がバスルーム。

やや水圧は低めなのが残念ではありますが、成田空港のエリアにこの価格帯でここまで立派な独立式のバスルームがあるのは感動的です。これだけでも一考の価値があるのではないかと思います。

アメニティはPOLAの「エステロワイエ」シリーズ。

大きなボトルでの使い回しであるあたりは、ビジネスホテルが主体のホテルチェーンであることを思わせます。こうした点はやはりヒルトンなどに軍配が上がるでしょう。

しかしシャワーはご覧のように、ハンドとレインの両方が備えられています。

すっきりと身だしなみを整えて翌日に備えることができます。

まとめ

全体的な設備は簡素かつやや古い部分もありますが、リニューアルもされていて特に問題なく快適に泊まれるかと思います。

客室からは滑走路がみえて夜景も綺麗なホテルです。滑走路に飛び交う飛行機を見ていると気分も高揚してきます。しっかりと休んで翌日のフライトに備えるのもいいし、千葉東部の観光の拠点としても使えるのではないかと思います。

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