伊豆北川 望水 宿泊記(1)〜三島のうなぎ「桜家」と伊豆の海

いつもホテル宿泊をしているのですが、温泉に行きたい!という私のパートナーの声を受けて、今回は伊豆半島の南東部に位置する伊豆北川の老舗温泉旅館「望水」まで旅をしてきました。どちらかというとホテル好きの私としては視点がどうしてもホテル寄りになってしまうのですが、それゆえに(?)久々の温泉旅館は新鮮な趣のあるものとなりました。

今回は自家用車で宿まで向かったのですが、その途中に立ち寄った三島のうなぎの名店「桜家」についてレビューします。それから望水のチェックインの様子などの印象についてリポートしてまいります。

三島「桜家」でうなぎを堪能する

江戸時代には東海道の宿場町として栄えた三島には、富士山の伏流水を利用したうなぎ料理の名店が数多くあるのですが、今回はそのなかでも特に人気が高いことで知られる「桜家」を訪ねてみました。

我々は車で行ったので、周辺の駐車場に停めて店に向かいましたが、伊豆箱根鉄道線の「三島広小路」駅からも徒歩1分程度と至便な場所に店はあります。綺麗に手入れをされていますが、伝統的な家屋を利用していることが外からもわかります。人気店であるためにあらかじめ予約を入れることをおすすめします。

なお予約を入れていても、店内が混雑しているためにしばらく外で待たなければならない場合が多いようです。我々が行ったのは(おそらく)閑散期の平日だったので比較的空いていましたが、休日などはかなり混み合うことはかんたんに予想できました。

なお店の外にはこのような待合スペースが用意されており、待っている間にソフトドリンクの提供もされていました。手前側には小川も流れていて、雰囲気は悪くありません。

店内の雰囲気はこのようになっています。基本的には靴を脱いで上がる座敷スタイルです。昔ながらの日本家屋の味わいがあります。
我々が通されたのは2階席。このような急な階段を上り下りしなければならないので、高齢者の方などは難儀するかもしれません。また人気店のためかどんどん客からの注文が入り、店員さんもかなり慌ただしく動いています。仕方のないことかもしれませんが、粗野な印象を与えてしまっているようにも思います。
定番の「うな重」をオーダーしました。
口に運ぶと真っ先に感じるのは、あまりタレを主張させないことで、うなぎ自体のおいしさを引き立てようとしているのだろうな、ということです。タレの味わい自体は、醤油の香りがやや強く出るものの、ふわりとした甘みの余韻が残る軽やかなもの。しかしむしろ前面に主張してくるのは、ぷりっと引き締まっていながら、口の中ではとろりとほどけていくような王道の食感のうなぎの美味しさであり、タレはそれにアクセントを加えるという印象です。
味付けの濃いものが好きな方が、この「蒲焼き」を食べたならば、やや物足りなさを感じるかもしれません。しかしこれはうな重。タレがしっかりとかかったご飯と合わさることで、絶妙なバランスが取れるようになっています。このお店が主張するのは「かるみ」という、ともすると薄味を想像するのですが、実際のところはバランス感覚が絶妙で、意外と味付けはオーソドックスなもののように思えます。ここは「うなぎの質」で勝負をしているのではないかと思いました。
このあと少々三島周辺を散歩しつつ、いよいよ今日の宿に向かうことにしました。

伊豆北川 望水 チェックイン

三島から伊豆北川に抜けるには、いくつかのルートがありますが、海沿いの135号線を通っていくことにしました。熱海から伊豆半島を南下していき、伊豆高原を過ぎてしばらく行くと伊豆北川です。温泉街の規模は極めて小さいのですが、海のすぐそばに温泉があるために、開放感は伊豆半島の中でもかなり上位にあるといえましょう。今回宿泊する「望水」の入口(フロントのある階)は、135号線に面したところにあります。

これが「望水」の車寄せ部分です。当然のことですが、ホテルの雰囲気とはまた違った良さがあります。到着時間くらいには係の方が待機していてくださって、車を預かってもらいました。おそらく新人の方だったのか、やや不慣れな印象を受けましたが、それでも一生懸命に対応をしようとしている姿は好ましいものでした。

さっそくチェックインに向かうことにしましょう。

エントランスを入ると、このようなパノラミックなラウンジが広がっています。三面すべてから海を望むことができ、かなり高い開放感があります。このラウンジに座りながらチェックインを行います。

東京湾のような大型の船が行き交う様子ではなく、静かな入江になっている伊豆北川の海。少し遠くには漁船も見えて、この地域の生活を垣間見ることができます。

レセプションのスタッフの方がウエルカムドリンクとして、昆布茶を持ってきてくれました。寒い季節なので温まっていいし、またほのかに海の香りがするのも良いのですが、正直に言えば、もう少し趣向を凝らしたものが出てきてもよかったのではないかと思いました。とはいえ、スタッフの方々の対応はとても丁寧で好感のもてるものでした。またここからの展望も素晴らしいので、しばし客室が用意できるまでのひとときを、くつろぎながら過ごすことができました。

禁煙室を指定するのがおすすめです

さて、今回の宿泊は「一休」から予約することにしました。様々なプランがあったのですが、ここの名物の「磯懐石」がついてくるというオーソドックスなプランにすることにしました。また客室もスタンダードにしようと考えました。そこで「一休」のプランをみると、スタンダードルームについては喫煙室であれば比較的安く予約できるのですが、禁煙室を指定すると1万円は追加料金がかかることが判明。ここで考えました。

日本の旅館の場合には、まだ禁煙室という設定をしていないところも多く、実際に喫煙室であっても消臭対応がしっかりしていて臭いが気にならないという場合も多いと聞きます。しかし私自身が喫煙をしないのに加えて、割と匂いには敏感ということもあって、それならば割増料金を払ってでも確実に禁煙の方がいいのではないかとも思いました。そこであれこれ迷ったのですが、最終的には禁煙室を指定してお願いすることにしました。

最終的にこの選択は大正解でした。「一休」や望水の公式ページにも情報が出ていないのですが、スタッフの方に確認したところ、禁煙室で指定すると、リニューアルしたフロアにアサインされることになっています。宿の建物自体はやや古いのですが、このリニューアルしたフロアはかなり綺麗なのに加えて、高層階(6階or7階)に位置しています。宿の前には海が広がっていますが、その手前側には防波堤と道路があるために、遮るものなく海の景色を客室から見たい場合には高層階でなければなりません。せっかく眺望の良い宿なのだから、この景色を存分に堪能しないのはややもったいないと個人的には思います。

禁煙室を指定するメリット

  • リニューアルした客室なので設備が綺麗で新しい
  • 高層階からの素晴らしい眺望が楽しめる

さらに今回はスタンダードルームを指定したのですが、なぜか客室がアップグレードされて、ジュニアスイートルームにアサインされることになりました。こちらは完全に宿の側の善意かと思いますが、1万円多く支払った分以上のリターンを得ることができたことは間違いありません。

そういうわけで、もし禁煙者の方で、禁煙室を指定するか、あるいは喫煙室でも良いかと迷っている方がいたら私はあえて禁煙室を指定することをおすすめしたいと思います。

次の記事では、アサインされたジュニアスイートの様子や、この旅館の温泉(プライベートガゼボというユニークな貸切温泉を無料で利用します)についてリポートしてまいります。

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