代官山・李南河(リナンハ)でプルコギを堪能する

代官山に行くと、ついプルコギを食べたくなってしまう。

間接照明の落ち着く空間でのんびりと…

雑居ビル、といっても上品な白壁のモダンな雰囲気のビルの地下に韓国料理店の李南河はあります。意外と思われるかもしれませんが、子ども連れの方もちらほらといます。高級感を漂わせながら、カジュアルさもさりげなく持ち合わせている。代官山のお店にはそういう二面性を持ったところがいくつもありますが、ここもそのひとつといえましょう。

 

李家ポッサムキムチ¥1,200

カリン茶とか柿の葉茶などの伝統的な韓国茶を注文したら、この「ポッサムキムチ」をつまみながらメインディッシュを待ちましょう。

ポッサムとは「包む」という意味。

鮪の赤身や烏賊、章魚などが大きな白菜に包まれています。梨が隠し味となり、ほどよい辛さとフルーティさを実現しています。中に包まれている魚介類のやわらかさと白菜キムチの歯ごたえがとてもリズミカルです。

アクセントになっているのがフライドガーリック。さくさくして香り高く、魚介類と白菜の潜在能力を引き出していきます。

食べてるとなぜか食欲がさらに湧いてくる不思議な感覚がしてきます。

気力を回復させる逸品といえるかもしれません。

プルコギ(2~3人分) ¥4,800

そうこうするうちに大きな鉄鍋にてんこ盛りの野菜と国産牛…

牛肉には甘辛い特製のタレが絡められていて、敷き詰められたニラ、にんじん、もやし、たまねぎといった食材との相性も極めて良いのです。ここに火を入れて、下からは鍋底のだし汁、上からは特製のタレが、牛肉と野菜を引き立てていきます。

混ぜ合わせていき、山盛りにしたら完成です(店員さんが丁寧に作ってくれます)

牛肉と野菜を鍋底にたまったスープにくぐらせて、サンチュにつつんでいただきます。出汁を含んだ深みのある甘さの直後に、ゴマの香ばしさを含んだぴりっとした辛さが追い上げてくる感じ。ふと我に帰ると、無言でサンチュに牛肉と野菜をのせて、ひとつ、ふたつと次々に頬張ってしまっている自分に気づきました。

鍋の締めはプルコギうどんに。

鍋から出た牛肉と野菜の旨味が濃縮されたスープを使って用意し、鉄板に乗せて出してくれます。この半透明のうどんはとても弾力があり、しっかりと噛みしめる必要があります。しかしこの硬さがスープの強い風味にはむしろ相性が良いのです。上にのった青ネギとごまがほどよいアクセントになっています。

店を出ると閑静な代官山の裏通り。あたりをふらつきながら夜風にあたってその美味しさの余韻に浸るのもなんとも愉しいものです。

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