【客室紹介】プルマン東京・スーペリアエグゼクティブルーム【宿泊記・2】

アコーホテルズ系列のブティックホテルブランド・プルマンの日本第1号として2018年10月に開業した【プルマン東京田町】の宿泊記です。ちなみに東京にあるアコーホテルズ系列のホテルとしては3番目に数えられます。

今回は滞在した客室についてリポートしてまいります。今回宿泊した部屋は【スーペリアエグゼクティブルーム・1 king bed】です。部屋自体はスーペリアルームと同じものですが、こちらはクラブラウンジへのアクセスが付いてきます。

客室編

それではさっそく客室を見てまいりましょう…

客室階の廊下はこのようになっています。かなりシックな感じでまとめられていますが、床のカーペットが紅葉と枯山水をイメージさせます。

部屋のドアを開くとこのように部屋全体が一望できます。かなりコンパクトな部屋の構成なのですが、あまり狭さを感じさせません。ベイシンエリアの壁を取り払った結果、感覚としての空間の広さを実現させています。

ちなみにこの部屋の特徴のひとつとしてはシャワーブースのみでバスタブがありません。そしてこのベイシンの手前側がシャワーブースなのですが、ベッド側から丸見えになってしまいます。これはひとりで宿泊するには合理的で良いのですが、人によっては抵抗感があるかもしれません。

これがベッド側からみたベイシンエリアです。

手前にコーヒーメーカーが乗ったマルチデスクがあります。広さは十分に確保されており、使い勝手は良好でした。

上でも述べたように、シャワーブース自体はすりガラスになっているため中は見えませんが、壁やカーテンなどでベッドルームエリアを遮ることができません。個人的には開放感があるし、ひとりでくつろぐわけでもなかったので、これでも全く問題なく、むしろスッキリしていて良いと思いました。ただのんびりしたい場合には少し物足りないと感じるでしょう。

こちらのベッドですが、かなり高さがあります。私がよく滞在するような東京のハイアット系列だと低めのベッドが多いので、この高さがより際立っていたように思えました。

なお寝心地についても沈み込みやすくふわふわした感じがします。枕も低反発のようなしっかりとしたホールド力があるものというよりは、分厚いけれどかなり空気感があり、頭をのせるとかなり沈み込みます。この感触はかなり面白く意外と快適です。

ベッドサイドにはUSB充電器を備えたコントロールパネルと、BOSEのbluetoothスピーカーがあります。部屋の防音もさすがにしっかりしているので、これで音楽を流していてもほとんど気になりません。

テレビのサイズ感もなかなかよく、またYoutubeやFuluといった動画サイトもこのテレビで見られるようになっています。

先ほどのBluetoothスピーカーやUSB端子など含めて、最新の高級ホテル(プルマンは上級ミドルクラスホテルという印象ですが)に求められる設備がコンパクトに揃っているところはかなり評価できますね。

ワードローブの中にはこのようにアイロンなどが常備されています。ランドリーサービスもあり、オーバーナイト仕上げなどにも対応してもらえます。

コーヒーメーカーはよく見かけるネスプレッソではなくて、illyを使っていました。このあたりにはちょっとしたこだわりを感じます。

冷蔵庫の中はこのようなラインナップ。こちらにもこだわりを感じます。手前のevianやpoleraのフルーツジュースなどはフランス系列のホテルらしい印象です。ちなみに通常の客室の場合はevianが無料ですが、ラウンジアクセスのついている部屋は全て冷蔵庫のなかの飲み物は(ビール含め)無料です。これは嬉しいサービスだと思いました。

ケトルはすっきりとマルチデスクの下に収められています。なお紅茶はLupiciaを使っていました。

ベイシンはこのように陶器がおかれていておしゃれです。

アメニティの類はこの黒いpullmanボックスの中にまとめて入っています。

シャンプー・コンディショナー・シャワージェル・ボディーローションはCO BIGELOWでした。だいぶ前にザ・プリンス・パークタワーに宿泊したときもこれだったように記憶しています。香りはペパーミントとラベンダーですが、強く主張するというよりはふんわりと香るもので個人的にはかなりヒットしました。洗い上がりもマイルドですし、ローションもさっぱりというよりはしっとりした仕上がりになるので、非常に好印象。

こちらがシャワーブース。レインシャワーも備えられていて、割合と広々しています。水圧もかなり高くまで設定可能で快適です。ただしバスタブがないというのは人によってはやはりネックになるのではないかと思います。

バスローブはかけてあるのではなくて、シャワーブースの横の台の上に畳まれて置かれています。似たような雰囲気のハイアットセントリックはバスローブがかなり柔らかく気持ちがよかったのですが、こちらの着心地は標準的という印象です。

トイレはセパレートになっており入り口付近にあります。すっきりとしたデザイン。

まとめ

プルマン東京田町の【スーペリアエグゼクティブルーム】ですが、主張は控えめであるものの細部にこだわりが光っていて、価格帯を考えると個人的にはかなり好印象です。特にひとりで宿泊するような場合だととても快適なのではないかと思います。ただしシャワーブースのみでバスタブがないし、よくもわるくも開放的な空間構成になっている、といった制約もあるので、このあたりは検討点になるかもしれません。

ハイアッターの私としては、ブティックホテルということで【ハイアットセントリック銀座東京】のようなイメージを少なからず抱いて今回は宿泊しました。そのイメージで比較してみると、確かにホテル全体のデザインコードに似たようなものを感じることもありましたが、競合はしないだろうと思いました。

かなり曖昧な言い方になってしまいますが…ハイアットセントリック銀座は華やかで明るく遊び心がある感じなのに対して、プルマン東京は遊び心もあるけれど、基本はシックで落ち着いているという感じです。その意味でも【上質かつ遊び心のあるビジネスエグゼクティブホテル】と表現したい、そんなホテルでありました。

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