マンダリンオリエンタル東京宿泊記・2020年12月、光の降り注いだ滞在。
おそらく世間一般からみたら、我々のデートはかなり特殊と言えましょう。なにしろ、その半分以上は、ホテルで過ごしているのですから。出張や旅行に絡めた滞在もあれば、純粋にホテルライフを楽しむためだけに部屋を押さえたこともありました。思い返せば、静かにキャピトルホテル東急のORIGAMIでパーコー麺を啜っていた年末。それからホテルで幾夜も孤独で自由な時間を過ごしていましたが、パートナーと出逢ってからは、と […]
おそらく世間一般からみたら、我々のデートはかなり特殊と言えましょう。なにしろ、その半分以上は、ホテルで過ごしているのですから。出張や旅行に絡めた滞在もあれば、純粋にホテルライフを楽しむためだけに部屋を押さえたこともありました。思い返せば、静かにキャピトルホテル東急のORIGAMIでパーコー麺を啜っていた年末。それからホテルで幾夜も孤独で自由な時間を過ごしていましたが、パートナーと出逢ってからは、と […]
日系老舗ホテルの魅力はそうそう語り尽くすことができません。それはホテル自体の歴史や個人的な思い入れのせいもあるのですが、ハード面でもソフト面でも、外資系のホテルとは一線を画す素晴らしさに彩られているためなのです。特に「御三家」と言われる、帝国ホテル、ホテルオークラ、そして今回取り上げるホテルニューオータニはその最たるものと言えましょう。帝国ホテルは明治時代に創業して、その歴史の中で様々な「伝説」を […]
クリスマスシーズンと赤坂プリンスホテルという組み合わせには、バブル時代の空気感と結びつく(良くも悪くも)夢のような華やかさを連想させるものがあります。いまは時代も変わり、丹下健三による高層ホテルは取り壊されて、かつての「赤プリ」の名前はチューダー様式のクラシックハウスに残るのみとなっています。プリンスギャラリー東京紀尾井町は、そうした歴史を引き継ぎながら、現代的なラグジュアリーを体現するプリンスホ […]
結局のところ、パークハイアットが好きだ。いまそういう思いを強くしています。今年になってから様々なホテルを訪ねてきました。京都だけに限って、少し時計の針を戻して振り返ってみましょう… 2月にパークハイアット京都に滞在したときは、ちょうど節分で、二念坂ハウスの開放的な眺めの中で、季節の変わり目をしみじみと思ったりしたものでした。このときスタッフ全体のサービスレベルの向上に驚き、このホテルの魅力を改めて […]
そもそも奈良に行こうと思ったのは行き当たりばったりに過ぎなかったのです。京都のパークハイアットに泊まることだけは早いうちから決まっていて、もう一泊どこか近いところに泊まりたいという話をしているうちに、せっかくだから少し足を伸ばして、奈良まで行ってみようということになったのでした。奈良にいけば、新しくできた話題のホテル「ふふ」や「JWマリオット」があるし、そうでなくても、近畿のクラシックホテルを代表 […]
日本を代表するホテルとして帝国ホテルの名前を挙げることに異論のある人は少ないでしょう。それほどの長い歴史に裏打ちされた知名度を誇るホテルであり、またそのサービス水準の高さは伝説となっていて、しばしば話題になります。 ただここで個人的な見解を言うならば、そうは言っても、いまは外資系のラグジュアリーホテルも増えてきているし、その空間的な洗練も、サービスレベルの高さを考えると、なにも帝国ホテルだけが特別 […]
ちょっと前の九州の福岡の中心部にはふたつのハイアットがありました。今もキャナルシティ博多に位置するグランドハイアット福岡、そして博多駅の筑紫口にも程近いハイアットリージェンシー福岡がそれです。リージェンシーの方は、2019年にハイアットとの契約が切れて、一時閉館となりましたが、2020年にザ・ベーシックス福岡へとリブランド・オープンしました。 思い返せば、かつて福岡を訪ねたときには、ひとりで「リー […]
都会の空気。それは爽やかさとは異質なものとして捉えられがちです。しかし地上から150mを超える高さから東京の空の空気を感じるならば、きっとこれまでにない心地よさを感じるに違いありません。そういう思いと共に私は2020年の9月に開業したマリオット系列の最高級ブティックホテル「東京エディション虎ノ門」の客室を予約しました。 周辺にはハイアット系列で似たような路線のアンダーズ東京、また日系の名門ホテルオ […]
どういうわけか誕生日が近づくとよくないことがおこる。ジンクスなど気にしなければいいのだけれど、数年来続くので、私は我ながらくだらないなと思いながらも、ついつい心にひっかかるものでした。それは恋愛に絡んだ問題が多かったのですが、誕生日の1週間前くらいにデートに誘って振られてしまった切ない片思いの年もあったし、誤解されたあげく烈火の如く怒られてずっと口を聞いてもらえないで過ごした年もありました。またあ […]
京都市の西に位置する風光明媚な嵐山。夏に行ったときにはその温度と湿度の高さにすっかりまいってしまいましたが、秋口になると、桂川を駆け抜ける風が爽やかで気持ちの良い場所です。この地に開業以来ずっと気になっていて、宿泊したことがなかったのがマリオット系列の「ラグジュアリーコレクション」である翠嵐。 日本の伝統的な立派な門構えのエントランスを見るだけでも、旅情を誘うこのホテル。これまでカフェの「茶寮八翠 […]