World of Hyattから新しいニュースが届きました。
今回の会員特典の内容変更でより宿泊方法により幅広い選択肢が加わるようです。そこで今年発表されたSmall Luxury Hotels(SLH)やTwo Roads Hospitality(TRH)グループへの会員資格拡大の話も含めて内容をまとめてみました。
2018年10月末時点での主な変更内容を時間軸で並べると次のようになっています。
- 2018.11〜 ポイント利用の宿泊対象にプレミアムスイートが加わる
- 2018.12〜 Small Luxury Hotels(SLH)との会員資格の提携開始
- 2019~ Two Roads Hospitality(TRH)がWorld of Hyattの一部に
以下にくわしく見ていきます。
ポイント利用の宿泊対象にプレミアムスイートが加わる
本日(10月24日)に発表されたものです。
無料宿泊、ポイント+キャッシュ、ルームアップグレード特典のそれぞれが以下のように変更になっています。
無料宿泊
これまでの無料宿泊特典はスタンダードスイートまでしか適用範囲がなかったのですが、これがプレミアムスイート(通常のスイートよりもさらに豪華なスイート)でも利用できるようになるとのことです。
ホテルカテゴリー | スタンダードルーム(1泊あたり) | クラブルーム(1泊あたり) | スタンダードスイート(1泊あたり) | プレミアムスイート(1泊あたり) |
---|---|---|---|---|
1 | 5,000 | 7,000 | 8,000 | 10,000 |
2 | 8,000 | 12,000 | 13,000 | 16,000 |
3 | 12,000 | 17,000 | 20,000 | 24,000 |
4 | 15,000 | 21,000 | 24,000 | 30,000 |
5 | 20,000 | 27,000 | 32,000 | 40,000 |
6 | 25,000 | 33,000 | 40,000 | 50,000 |
7 | 30,000 | 39,000 | 48,000 | 60,000 |
カテゴリー7のパークハイアット東京や、カテゴリー6のグランドハイアット東京またはアンダーズ東京などだとさすがにポイント数もかなり高くなっています。しかし不可能ではないレベルでしょうか。
ポイント+キャッシュとアップグレード特典
ポイント+キャッシュ特典についても、これまでのスタンダードルームに加えて、スタンダードスイートやプレミアムスイートにも利用できるようになります。内訳は以下の通りです。
ホテルカテゴリー | スタンダードスイートのポイント+キャッシュ |
1 | 4,000ポイント + スタンダードスイートの通常レート料金の50% |
2 | 6,500ポイント + スタンダードスイートの通常レート料金の50% |
3 | 10,000ポイント + スタンダードスイートの通常レート料金の50% |
4 | 12,000ポイント + スタンダードスイートの通常レート料金の50% |
5 | 16,000ポイント + スタンダードスイートの通常レート料金の50% |
6 | 20,000ポイント + スタンダードスイートの通常レート料金の50% |
7 | 24,000ポイント + スタンダードスイートの通常レート料金の50% |
それからプレミアムスイートへの適用だと以下の通りです。
ホテルカテゴリー | プレミアムスイートのポイント+キャッシュ |
1 | 5,000ポイント + プレミアムスイートの通常レート料金の50% |
2 | 8,000ポイント + プレミアムスイートの通常レート料金の50% |
3 | 12,000ポイント + プレミアムスイートの通常レート料金の50% |
4 | 15,000ポイント + プレミアムスイートの通常レート料金の50% |
5 | 20,000ポイント + プレミアムスイートの通常レート料金の50% |
6 | 25,000ポイント + プレミアムスイートの通常レート料金の50% |
7 | 30,000ポイント + プレミアムスイートの通常レート料金の50% |
スタンダードスイートやプレミアムスイートともなると、通常レートそのものがそれなりの価格である場合が多いので、どこまで利用の幅があるかは未知数です。しかし支払った分に関してはベースポイントが付与されるので、上級会員修行をかねて利用できる潜在的な可能性はありそうです。
またもうひとつ重要な点として、通常の客室予約にプラス9,000ポイントでプレミアムスイートにアップグレードもできるようになるようです。
その他の情報
プレミアムスイートカテゴリー内にも複数のスイートルームがある場合があります。
例えばパークハイアット東京の場合は、スタンダードスイートであるパークスイートの他に、プレミアムスイートとして、ディプロマットスイートや東京スイートなどのようにいくつもの部屋が用意されています。
いまのところプレミアムスイートのどこまでのレベルの部屋が特典対象に含まれているのかはわかっていません。ただもし(可能性としては低い)この特典でパークハイアット東京のプレジデンシャルスイートなどに泊まれるとしたらかなり魅力的な変更といえるでしょう。続報や詳細情報が待たれます。
Small Luxury Hotels(SLH)との会員資格の提携開始
こちらはすでに今年の8月1日にプレスリリースで発表がありました。
https://newsroom.hyatt.com/news-releases?item=123717
World of Hyattのポイント獲得と特典宿泊などが、Small Luxury Hotelsでの宿泊にも適用されるようになります。このプログラムの運用開始は2018年の12月からとなっていますが、2018年10月末現在ではまだ詳細な日程のアナウンスはありません。
追記:2018年11月30日に発表されました。
さきほどハイアットのロイヤルティプログラムであるWorld of Hyattが、世界的な小規模ラグジュアリーホテルチェーンのSmall Luxury Hotels(以下SLH)とのポイント提携を開始しました。現在のところ12月6日以降の予約[…]
この提携は個人的にはかなりハイアット修行のインセンティブの向上にもなっているように思われます。SLHというと、あまりピンとこないかもしれませんが、日本にもいくつか加盟のホテル(旅館も!)がありまして、どこも滞在先として個性が光っています。
日本のSLH加盟ホテル一覧
- ABBAリゾート 坐漁荘
- ホテル雅叙園東京
- ラ・スイート神戸ハーバーランド
- 軽井沢プリンスホテル・イースト
- カサラ ニセコヴィレッジタウンハウス
- ロテル・デュ・ラク
- 登大路ホテル
- Sankara ホテル&リゾート 屋久島
- シギラ・ベイサイドスイート・アラマンダ
- ザ・シギラ
- ザ・テラスクラブ・アット・ブセナ
- 東京ステーションホテル
その他のホテルについてはこちら↓
個人的には泊まってみたかったザ・テラスクラブ・アット・ブセナや登大路ホテルなどに加えて、隠れ家的な名旅館のABBAリゾートが入っているのは素晴らしいと思います。ハイアットから正式な発表に期待が高まります…うまくいけば年末にポイント消化をかねてどこかに一泊したいものですね。
Two Roads Hospitality(TRH)がWorld of Hyattの一部に
ハイアットのプレスリリースによると、Two roads Hospitalityを買収し、ホテルはすべてハイアットの系列となるようです。
https://newsroom.hyatt.com/news-release
Two Roads Hospitalityといえば、Allia(アリラ)とかThompson(トンプソン)などのブランドを有しており、アジア圏だとバリ島のアリラ・ヴィラなどは比較的名が知られているかもしません。そういえば、パークハイアット・モルディブなども、もともとはアリラ・リゾートだったような記憶があります。
https://www.tworoadshotels.com/
機会があれば、バリのふたつのアリラ・リゾートをはしごなどしてみたいものです。
アリラ・ウブド
Photo: https://www.alilahotels.com/ubud
アリラ・ヴィラ・ウルワツ
Photo: https://www.alilahotels.com/uluwatu
Small Luxury Hotelsとの提携といい、Two Roads Hospitalityの買収といい、都市型ホテルの印象が強かったハイアットですが、最近はWell-beingに力を入れているようですね。割と設立の新しいアンダーズやハイアットセントリックなどもそうなのですが、ホテル自体が目的地となるようなコンセプトのホテルが増えています。
なおTwo Roads HospitalityでのWorld of Hyatt会員資格のポイント付与や宿泊特典の利用などは2019年以降とのことです(詳細な日程は未定)
また追加の情報があれば順次こちらでお知らせできたらと思います。