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ホテル修行・宿泊記

年越しにオリガミの排骨拉麺(パーコーメン)を食べることについて〜キャピトル東急・ORIGAMI

伝統的で、質が高くて、それでいて気楽に食べられるもの…もちろん外資系ホテルのオールデイダイニングとかインルームダイニングなどで注文できるものもありますが、こういう領域については、名の知れた日系高級ホテルが得意とするイメージがあります。 例えば、帝国ホテルのオールドインペリアルバー。私はお酒を飲まないのですが、ランチの時間帯にランデブーラウンジが混雑していても、あのやや燻った薄暗く、重厚感のある、気 […]

2019年(の近況)を振り返る

明けない夜はない。人口に膾炙して、使い古されて、薄らとぼけた老人のようなそんな文句が、妙に若々しい精気を帯びてくるのは、過去を精算して前向きになりたいと自分が強く意識したときでしょう。そんな前向きな気持ちというのは、自らの働きかけでどうにかなるものではなく、自らの「外側」からやってくるものだと思います。 年を越すというのは、暦の上では、2019年12月31日が2020年1月1日になるというだけの単 […]

ザ・キタノホテル東京宿泊記・平河町のコンパクトなキングルームとサンパウの朝食と

東京の中枢はどこか?という質問にはなかなかひとつの答えを与えられないような気がしますが、永田町から霞ヶ関にかけてのエリアは、その代表的な場所のひとつと言っていいでしょう。国会議事堂や官庁街があり、ホテルに関しても、帝国・オークラ・ニューオータニと御三家は概ねこのエリアに隣接しています。また首相官邸の裏手にはキャピトル東急が控えており、政治家や官僚が数多く出入りする、雑多な人混みの東京にあって、独特 […]

パークハイアット京都宿泊記2〜「八坂」のディナー・スパ・「京大和」の朝食

パークハイアット京都はなにしろオープンしたばかりなのだから、このホテルならではのいろいろな施設も堪能してみたい。今回はほとんどの滞在時間をホテル周辺で過ごすことになりました。果たしてパークハイアット京都は、そこが目的地となるに十分なホテルと言えるのでしょうか。 前回の記事では客室やホテル全体に対する印象をリポートしました。今回はもう少しこのホテルの魅力と欠点などについてあれこれ考えてみたいと思いま […]

パークハイアット京都宿泊記1〜東山の新しいパークスイート

普段は飛行機の移動が多いのですが、今日は東海道新幹線での移動。私が東海道新幹線に乗るときというのはおおよそ目的地は名古屋か京都と決まっています。目指すは京都…ついに開業した「パークハイアット京都」を目指します。ここのところ京都に超高級外資系ホテルの進出が相次いでいますが、ついにハイアット系列の最高級ブランドである「パークハイアット」が、東山の高台寺のそばにオープン。さっそくその世界観を体験しにいこ […]

ATAMIせかいえ宿泊記〜熱海の温泉モダニズムをみた

それは1949年の12月24日、いまで言えばクリスマスイブの日のこと。国際観光ホテル整備法に基づいて、観光庁長官が日本全国に「政府登録国際観光旅館」を登録することになりました。まだ戦後まもなくの頃、サンフランシスコ平和条約の締結より前の話ですが、この頃から戦後の日本の観光地の歴史は息づきはじめたのです。まだ海外旅行は一般的ではなく、程よい距離感にあり、かつ「ここではないどこか」を満たしたエキゾティ […]

ハイアットリージェンシー東京宿泊記〜マニアックな部屋・ビューデラックスコーナーキング

World of Hyattで50,000ポイント貯めると、特典として無料宿泊1泊分がもらえます。このアワードの対象はカテゴリー4までのハイアット系列のホテルなのですが、東京周辺だと2019年現在のところ、わずかに2件しかありません。ひとつは浦安の最新の「ハイアットプレイス」で、もうひとつは日本のハイアットでは最古参となる新宿の「ハイアットリージェンシー東京」です。 この無料宿泊の有効期限が11月 […]

高級ホテルとクルーズ?スモールラグジュアリー?〜ハイアットの最近の動向について

ハイアット系列はもともと、その他のホテルチェーンに比べて、ホテルの絶対数がかなり少ないのです。圧倒的なホテルのバリエーションを誇るマリオット、中心となるミドルクラスホテルが牽引して世界的に大規模な展開をしているインターコンチネンタルやヒルトンなどに比べると、随分とさびしいものです。 洗練された雰囲気や「ハイアット・タッチ」と呼ばれるホスピタリティを売りにしていて、またロイヤルティプログラムであるW […]

アンダーズソウルカンナム(江南)宿泊記〜ホテルの施設と朝食のリポート

2019年にソウルで3番目のハイアット系の高級ホテルとして登場したアンダーズソウルカンナム(江南)。前回はその客室「アンダーズスイート」についてのリポートをしました。今回はホテルの施設と朝食の様子についてご紹介したいと思います。 このホテルは、映像を効果的に使った賑やかなロビーエリアに対して、パステルカラーの淡く落ち着いた雰囲気の静かな客室というギャップがなかなか面白いところだと思います。 チェッ […]

アンダーズソウル江南(カンナム)宿泊記〜アンダーズスイート編

韓国の首都ソウルは中心を東西に流れる漢江を隔てて、南北に都市部が分かれています。北側は明洞などの繁華街や景福宮や仁寺洞に代表される歴史的な景観が連なり、アジアの都市らしい混沌とした雰囲気があります。もう一方の南側は現代になってから開発が急速に進んだ地域であり、ソウル市の新しいエネルギーが渦巻くエリアといえましょう。 ハイアットに関して言えば、北側にはグランドハイアットソウルがあり、南側にはパークハ […]