パークハイアット東京・プレジデンシャルスイート宿泊記〜東京で最も洗練されたホテルの最上級スイートに憩う

東京には数多くのラグジュアリーホテルが点在していて、それぞれが個性的かつ魅力的で、一度ならず訪ねてみたくなるような空間に溢れています。しかしもしこの大都市で最も洗練されたホテルをひとつだけ挙げるとしたら、私はパークハイアット東京をおいて他にないと思っています。丹下健三の設計による高層建築に、ジョン・モーフォードという鬼才による徹底したインテリアコーディネートがなされ、洗練されつつも暖かなもてなしを […]

インターコンチネンタル横浜Pier8 宿泊記〜潮風感じるベイビュールームとハンマーヘッドからのシティビュー

海に近いホテルというのは数多くありますが、潮風を全身に感じられるようなホテルといえば、おそらく海岸やビーチに面したリゾートホテルを想像されるのではないでしょうか。都会というのは、えてして、雑然としていて(それが魅力でもありますが)、およそ開放感とはかけ離れた場所のように思われます。しかしここインターコンチネンタル横浜Pier8(ピア8)は、その矛盾するような条件を見事に調和させている珍しいホテルだ […]

パークハイアット京都・二念坂ハウス宿泊記〜八坂の塔を展望するスイートの魅力

目が覚めて目に入るのは、朝焼けの八坂の塔と、その背後に控える京都の街並み。遠くには冬の寒々しい山が見えるけれども、ベッドはあくまで暖かく、雲のように快適…このような朝を迎えられる場所はそう多くはないと思いますが、もしそのような機会を得られるのであれば、体験しないわけにはいきません。 昨年の開業からしばらく時間が経った、高台寺のそばにあるラグジュアリーホテル、パークハイアット京都。以前に滞在したとき […]

奈良ホテルのティーラウンジでロイヤルミルクティー

時代を超えて愛されるホテルの魅力は語り尽くすことができませんが、その一片を取り出して、愛でるように語ることはできると思います。関西を代表するクラシックホテルのひとつに奈良ホテルを数えることに疑いのある人は少ないでしょうけれども、このホテルのラウンジはさほどよく知られた存在ではないかもしれません。 JRや近鉄の奈良駅からもやや距離があるので、疲れていればタクシーで。あるいは鹿や観光客を傍に見ながら興 […]

リッツカールトン大阪・スカイビューデラックスルーム宿泊記

ホテルに何を求めるのか、ということは、ホテルのリポートをしながらいつも突き当たる問いなのですが、私にとってのひとつの答えは、なにかしらの課題を超えたときのひとときの心地よいひととき。そしてそのためにあえて仕事での滞在先に高級ホテルを選択するというのは、極めて合理的なことと思うのです。今回リポートする「ザ・リッツ・カールトン大阪」はそういう目的での滞在について、こちらの期待以上のものをもたらしてくれ […]

ホテルニューオータニの隠れた名店【リブルーム】でランチする

長く続いているお店には、長く続いているだけの理由がある。このことは当たり前のようでいて、意外と見過ごされやすいひとつの事実かもしれません。東京にある伝統的な高級ホテルを見回してみても、創業当時からほとんど変わらないままに営業しているようなお店というのは、案外ないものです。 もちろんお店に求められるものを時代に合わせて変えていきながら、基本的な部分にあるものを変えない、というようなコンセプトのお店も […]

インターコンチネンタル大阪・デラックスダブルビュールーム宿泊記

大阪梅田からアクセスの良い最高級ホテルというと、私の中ではリッツカールトンが不動の地位を占めていました。この評価についてはいまもって揺るがないものですが、近年の最高級ホテルの開業ラッシュの中で、ここ大阪にも気になるホテルがたくさんできていることもまた事実です。 インターコンチネンタルは、東京や横浜ではすっかり馴染み深いホテルとなっていますが、別府にリゾートホテルを開業させて話題となっていました。ま […]

日常からの僅かな逃避〜ある大阪への鉄道行路

その日は1日余計な時間を持て余していたのです。翌日の早朝に大阪での用事があるため、前日までには梅田のホテルに着きたい。しかしかといってあまり早く大阪に着いても、これといって街を歩いてみたり観光をして回るような気分にもなれない。家の中には誰もいなくて、「なにもしない」をするには冬の空気よりも乾いて寒々しく感じる。そこで私がふと思いついたのが、あえて時間をかけて大阪まで行ってみるのはどうだろうか、とい […]

シャングリラ東京・ピャチェーレのニューイヤーランチ

ハーブとフラワーが基調になってるイタリア料理を食べたい、そんな気持ちになる方がどれくらいいるのかは分かりませんが、いまの私は確実にそういう気持ちでいるのです。なぜハーブとフラワーが基調になっているイタリア料理を食べたいと思ったのかといえば、まさにハーブとフラワーを巧みにつかった絶品の料理を堪能する機会に恵まれたからであって、いわば「リピートしたい」という気持ちで、このような思いを胸に抱いているので […]

年越しにオリガミの排骨拉麺(パーコーメン)を食べることについて〜キャピトル東急・ORIGAMI

伝統的で、質が高くて、それでいて気楽に食べられるもの…もちろん外資系ホテルのオールデイダイニングとかインルームダイニングなどで注文できるものもありますが、こういう領域については、名の知れた日系高級ホテルが得意とするイメージがあります。 例えば、帝国ホテルのオールドインペリアルバー。私はお酒を飲まないのですが、ランチの時間帯にランデブーラウンジが混雑していても、あのやや燻った薄暗く、重厚感のある、気 […]